プラスチックは悪者だけど手放せない事情

プラスチック容器は悪者!?

環境を壊すからと、何かと悪者にされているプラスチック容器。兵庫でも「プラスチックごみゼロ」を掲げているほどです。しかし、簡単に手放すのは不可能です。最近は環境に配慮されたプラスチック容器も登場。「プラスチックは環境に悪い」というのは、今は昔の話。兵庫には様々な形状のプラスチック容器を製造している会社があります。
そもそもプラスチックとは何でしょうか。掘り下げてみたら、ますます手放せない存在となりました。

プラスチックとは?

プラスチックとは、可塑性を持つ物体です。可塑性(かそせい)とは、自由自在な形が作れること。一度決まった形は、どんなに強い力を入れても変形しません。プラスチックの場合は「有機高分子物質」が、使われています。
有機高分子物質は自然界にも存在しています。タンパク質や核酸が「有機高分子物質」の中の、天然高分子。プラスチックは人工的に作られたものになりますので、合成高分子になるのです。一昔前は石炭からプラスチックが生成されていたものの、今は石油が原料に。さらに最近は環境に配慮され、植物由来のプラスチックまで登場しました。

プラスチックの長所

プラスチックの長所は、軽くて丈夫なこと。しかもサビや腐食に強いことから、食品パッケージには欠かせない存在です。元々は透明なものになるので、どんな色に染めるのかは自由自在。
また安定した絶縁性があるので、電気製品にもよく使われています。身近なところで言えば、スマホでしょう。スマホの内部には数多くの素材が使われていますが、プラスチックも使われています。プラスチックなしでの生活は、不可能になってきているのです。

プラスチックの短所

しかしプラスチック容器は、万能ではありません。熱に弱いのは、大きな弱点と言えるでしょう。ガスコンロの近くにプラスチック容器を不用意に置いてしまったがために、大惨事になった話は珍しくありません。
プラスチックは頑丈なものですが、傷が付きやすいのもデメリット。静電気も発生するので、埃が付きやすいのも嫌なもの。メリットとデメリットのバランスを調整しながら、賢くプラスチック容器と付き合いたいものです。