OTOWA(おとわ、音羽)は、京都でよく目にする名詞です。
もともと清水寺の近くにある、音羽の滝から取った言葉、あるいは左京区に流れる音羽川、京都府京都市山科区と滋賀県大津市の境界に所在する音羽山から取った言葉のケースが多いのですが、建物の名前や施設の名前、店舗の名前など様々なところで使われています。
実は、この傾向は京都市だけでなく京都府、特に宇治市にも見られます。
今回は、宇治市のOTOWAについて解説しましょう。
会社名などに使われている宇治市のOTOWA
OTOWAという名詞自体、京都でなじみのある名詞ですが、宇治市の場合は、会社名に使われているケースが見られます。
京都市内の場合は、音羽の滝に近い場所に点在していますが、宇治市の場合は、距離的に遠く、どちらかといえば会社などの経済活動が行いやすい場所で運営されているのが特徴です。
このほか、飲食店の名前に使われるといった傾向が宇治市を始め京都府全体で見られる印象です。
改めてOTOWAの由来になった音羽の滝について知りたい
OTOWAといえば、多くの場合、清水寺にある音羽の滝から取られており、恐らく宇治市のOTOWAと付く様々なものもここから取られていると言えます。
そんなOTOWAの由来となった音羽の滝は、清水の舞台から少し移動した位置に存在する定番の観光地です。
3本に分かれた水流が特徴的で、古来から金色水、延命水という別名でも知られています。
その名の通り、音羽山から湧き出た水がここまで流れ、滝になっているようです。
次に御利益についても触れていきましょう。
3本ある滝筋は、それぞれ御利益があるとされ、向かって右が延命長寿、真ん中は恋愛成就、左は学業成就とされています。
3本の中から1つだけ選んで一口飲むことが重要で、欲張ると願いがかなわないとされています。
また、は右端が「健康」、真ん中は「美容」、左端は「出世」とされてもいます。
いずれにしても霊験あらたかな滝の名前を宇治市のOTOWAは、つけているのかもしれません。