秩父市は、都心から約60〜80キロ圏に位置する自然豊かな盆地で、周囲を山々に囲まれた風光明媚な地域です。市域の約87％が森林に覆われ、埼玉県の森林の約4割を占める緑の宝庫。その大地が育んだ名水と気候風土は、実はうどん文化とも深く関係しています。うどんといえば香川県が有名ですが、秩父にも知る人ぞ知るうどんの名店が点在し、地元民に愛され続けています。今回はそんな隠れたうどんの名所である秩父のうどん店をご紹介します。
秩父でうどんが楽しめる地元の名店を紹介！
秩父といえば蕎麦のイメージが強いかもしれませんが、うどんの名店も点在しています。ある老舗では、北海道産小麦を使用したコシのある手打ち麺が名物で、特製の漬け汁とイベリコ豚の組み合わせが絶品。また、駅前には立ち食いスタイルながら本格派のうどんを提供する人気店があり、コスパの高さも魅力です。さらに、山奥にひっそりと佇む店では、ピリ辛きんぴらがのった鬼うどんが有名。冬には地元野菜とともに煮込まれる、おっきりこみうどんを味わえる店もあり、秩父ならではの個性豊かな一杯に出会えるのです。
うどんの発祥は？
うどんの発祥については諸説ありますが、奈良時代に中国から伝わったものが起源とされるのが有力です。当時のうどんは現在のような麺状ではなく、小麦粉を使った団子のようなものだったと考えられています。その後、鎌倉時代〜室町時代にかけて現在のような細長い麺として定着。讃岐（現在の香川県）や武蔵（現在の埼玉・東京周辺）で独自に発展を遂げ、地域ごとの特徴が形成されていきました。
埼玉県のうどんの特徴とは
埼玉県はうどんの生産量全国2位を誇り、実は第二のうどん県とも呼ばれます。地元では太くてコシのある麺が特徴で、シンプルながら出汁や具材にこだわるスタイルが主流。特に秩父エリアでは、煮込みうどんの一種、おっきりこみうどんや、地元野菜を使った具だくさんのうどんが人気です。価格帯も手頃で、観光客にとっても地元グルメの魅力を味わえる絶好の一品です。