日本でも有数の森林地帯を持つ長野県、ここでは古くから多くの人々が林業に関わってきました。
そんな長野の林業はどのような仕事なのでしょうか。
長野の林業ってどんな仕事?林業の一年のスケジュール
長野は冬、雪が降ることが多い地域ですが、基本的に一年を通じて業務を行っています。
その流れは、地ごしらえ、植栽、下刈り・つる切り、枝打ち・除伐、間伐の5つの工程をこなしていくものです。
まず、地ごしらえは冬の終わりから春先に行う作業です。
これは2~3月に行う作業で、立ち木を伐採した跡地を整備する仕事になります。
南信州など長野の地域によっては比較的雪が少ないので、こういった作業をすることも多いです。
また、雪が降る地域でも1月は木を雪から守る作業として苗木の保護を行う作業をしています。
さらに、実力があれば搬出しきれなかった木を搬出することもあります。
植栽は、春先に行う作業で苗木を植える作業になります。
これによって将来の木材となる木を育成していくのが特徴です。
夏場は下刈やつる切りを行います。
苗木をはじめ、木の成長を邪魔する雑草や生産対象でない雑木を刈り払って成長を助ける作業です。
秋になると除伐と枝打ちを行っていきます。
除伐は、苗木のうち成長の良くないものを伐採して間引く作業で、それも見越して春先に苗木を植えています。
枝打ちは余計な枝を切り落していく作業です。
長野は秋が短いので早めに行っていきます。
並行して伐採を行い、出荷に備えて雪が多少降っても継続していく形です。
長野は雪が降っても可能な限り林業の作業をする
林業は危険を伴う作業が多くありますが、安全を確実に確保しつつ雪の中でも木材となる木の出荷作業を進めていきます。
また、並行して苗木の保護をするなどの処置を行うことで、将来的な木の保護を進めているのが特徴です。
一見過酷なように思えますが、長野以外も地域でも特有の事情によって基本的な流れ以外の作業も多くあり、決して長野の林業だけが大変という訳ではありません。