東京は、日本屈指の建設現場数を誇る都市であり、大型プロジェクトから狭小な現場まで、さまざまな場所で測量が必要とされます。実際、このような現場で建物の設計や施工の精度を高めるためには、測量が不可欠です。そこで今回は東京の建設現場で行われる測量の種類について、基本的な知識を中心に解説します。測量の種類を理解することで、建設プロジェクトの成功に向けた基盤作りが可能になるでしょう。
東京の建設現場で行われる測量の種類とは?
東京でも多くの測量が行われています。ただ、測量といっても様々な種類があります。まず、起工測量は建設前に行い、地形や既存インフラの把握を通じて設計との整合性を確認します。地形の模型作成や3Dモデル作成に使用されますが、東京は意外に平坦な土地が少なく、慎重な作業が求められます。次に中間測量は施工中の進捗を確認し、計画とのズレを調整します。基礎工事や構造物の進捗において重要な測量です。3ステップ目は、出来形管理測量です。これは施工後に、建物の寸法や位置が設計通りかを確認します。最終チェックとして施工品質を保証する作業です。4ステップ目は丁張測量、これは建物や構造物の正確な位置を地面に示すために行います。基準点を設置し、施工精度を確保します。また、東京ではあまり行われない測量ではあるものの、武蔵野台地に当たる付近では法面測量も積極的に行われています。ほかにも路床・路盤測量といって道路や橋梁の基礎部分の高さや形状を確認し、耐久性を確保し、適切な排水計画も考慮される測量も行われています。
スマホアプリも測量に使用する
最近は建設業界もICTが進み、現場の測量でもアプリが使用されるケースも見られるようになりました。このアプリは、大まかな測量を行う上でとても参考になるアプリで、撮影を行うだけで、イメージをつかめます。厳密な測量には不向きですが、まずは使用してみましょう。
山間部で活躍する法面測量
法面測量は、斜面や安定性をチェックする測量です。先ほど紹介した東京の測量でも行われますが、もっとも行われるのが山間部です。防災の観点からも重要な測量として山間部では重視されています。