農作物は、収穫時期に収穫しすぎてしまい流通したり、消費したりする前に作物が傷んでしまったり、商品価値や賞味期間がなくなったりします。
そういった農作物のロスを解決するには生産加工を通じて価値を高めたり、消費期限を伸ばしたりと様々な工夫が求められます。
そんな農作物の生産加工のポイントを紹介しましょう。
農作物の生産加工でよく行われているもの
農作物の生産加工でよく行われているものとして、漬物、ジャム、ジュースです。
漬物は、基本的に野菜の多くで利用できる加工品であり、古くから様々な地域で試みられ、その土地独特の生産加工品として作られてきました。
ジャムは、果実などの生産加工品として有効ですが、最近は野菜をうまく加工してジャムにするといった試みも行われています。
よく見られるのは、ニンジン、かぼちゃ、さつまいも、そしてトマトです。
ニンジンやかぼちゃ、さつまいもは、それぞれの甘さを生かしたことでジャムにしやすいのですが、漬物にするのに難しいトマトをジャムにするという試みもされています。
最近のトマトは甘みも増しており、ジャムとの親和性も高まっているので、十分おいしい生産加工品として流通や消費可能です。
ジュースは、果実を中心に行われている生産加工品です。
生産地では一升瓶に入れるなどの無骨なパッケージで販売されていることもあります。
ただ、工夫次第では都市部などの大消費地で大量消費される可能性も持っているので、パッケージや商品企画の工夫次第で十分なポテンシャルを持っています。
最近見られるようになった農作物の生産加工品
最近、これまでの生産加工品とは異なったものも出るようになりました。
それは、化粧品、オイル、お菓子です。
化粧品は、花き類などの植物をクリームやグロスにするといった試みが行われています。
特にバラ系の香りやイメージの高い農作物では、積極的に作られるようになりました。
オイルは、ラー油の具にしたり、ひまわりをオイルにしたりといった試み、お菓子では米粉をシフォンケーキにする試みが行われています。